
社員インタビュー
社員一覧へ長年の現場経験を経て、数々のアニメ作品に携わってきた金子さん。
アニメ制作において、何を最も大切にされているのか、また今後の展望についてお聞きしました。
金子さんがアニメ制作において、最も大切にしていることは何ですか?
「継続性のあるアニメ制作体制を守る」ことです。
もちろん、納品することが何よりも重視されますが、アニメの制作現場は時に過酷を極めることがあり、制作中または納品後に現場から離脱する者も少なくありません。
アニメは各話制作進行やデスク、各工程のクリエーター陣という大勢の方々の協力なくして完成させることはできません。作品を作るためにも、前述したような離脱なく、制作体制それ自体を守るという意識を持つことが重要だと考えています。
また、制作体制の維持はクオリティコントロールにも大きく関係します。
たとえば、前述のアニメ制作現場の陥りがちな状態を踏まえて、作品が完成にいたった際に「もう一回、この座組でやりましょう」と言い合えるような関係性の維持もまた「継続性」の一つです。その為には当然のことながら、クリエーターに対して提示するギャラ、それを支える実行予算やスケジュールという(クリエイティビティとは一見対立する)制作側としての思考も常に念頭に置く必要があります。
安定した制作体制であれば、クリエイティビティやクオリティと言った内容面まで考えたうえで、かつ予算とスケジュールというものを捨てずに制作出来る、それは想像しやすいことかと思います。
これらの理由から“継続性のあるアニメ制作体制”という考えを大切にしています。

Question | 02
タツノコプロ(現場)で求める人物像を教えてください。
アニメ制作を「仕事」として考えられる人、またアニメの制作工程における「スケジュール」に関して常に考えることが出来る人です。
自分自身の役割も含めて、各工程におけるクリエーターの仕事内容を理解し、スケジュールどおりに制作することが、プロとしてアニメを作ることだと思います。
現場にとって、とても大切な人材です。
Question | 03
タツノコプロの良いところは何ですか?
IPを展開する営業部や、経理・人事・法務といった管理部署が近い距離にあり、アニメ作りが「(制作の考える)現場」だけでは成り立たないことを肌感覚として得られることです。
あとは、きれいなフロアやウォーターサーバーなどアメニティ的側面は大きな長所かと思います。

Question | 04
今後タツノコプロで作っていきたい作品・映像は何ですか?
前述のようにアニメ制作が「事業」であることから難しいと理解したうえで…、自分がアニメ制作という仕事とは無関係に、これまでの人生で学び遊び関わってきた人達と、今度は仕事で関われるような作品がやりたいなと思っています。